
みらから回ってきました、4年MF#71の三好香奈(かな)です。
みらにはこの1年間本当にお世話になりました。まなみと3人でいろんなことをたくさん考えたね。みらは私の苦手な分野をたくさんカバーしてくれます、いつもありがとう。
ニコニコの優しい笑顔にいつも安心させられていたし、笑いながらラクロスしていて周りを自然と楽しい気持ちにさせてくれる存在です。でも優しいだけではなく、みんなを引っ張ってチームを引き締めてくれるかっこいい一面もあります(お叱り系任せちゃってごめんね笑)。特に今年はチーム幹部と副将の兼任、本当に大変だったと思う。お疲れさま、そして本当にありがとう。
みらのクリアの擬音で大爆笑したサンケイの日は、一生忘れられません笑
これからもよろしくね!
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10月から始まった3年生のブログに続き、十人十色の「優勝に懸ける想い」が綴られてきました。そしてついに25チーム4年生最後のブログとなります。
正直言うと、ブログが始まってから最初の1ヶ月ほどはみんなの投稿を読むのが少し怖かったです。みんなの思いを知れば知るほど、「もっと頑張ればよかった」「もっと勇気を出して意見を出せばよかった」「しっかり指摘すればよかった」と感じてしまう気がしたからです。主将になったのも、この部にいるみんなのために何かしたい、そしてそれがチームの中で自分に一番できることだと思ったからです。
でも今はもう大丈夫。毎日上がるブログを密かな楽しみにしていました。やり直す必要はないくらい本当に素敵な1年間でした。間違いなくこれからの人生の糧になっています。
最後のブログとして最適な文章を残せるのかは分かりませんが、ここまで読んでくださる方に少しでも自分の想いが伝われば嬉しいです。
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この4年間は「目の前のことを全力でやる」。それしかやってこなかったと思います。自分の4年間を気にしてくれている人もいるかもしれないので少し書いてみます。
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運動が好きだから運動がしたい、そう思って運動系サークルの新歓にたくさん参加しましたが、なかなか納得できる場所が見つかりませんでした。今までいろいろなスポーツを転々としてきたから今回は続けてみるかーという軽い気持ちでラクロス部に入りました。体育会の生活は全く想像していなかったしどんな部活かもあまり知らず、目標も何もなかったです。部の掲げる目標とは程遠い場所にいました。
その結果、慣れない生活や仕事量に圧倒され、夏前には本気でやめようと思っていました。だけど、仲良くなってきた同期たちと離れるのは悲しかったし、同期のある子に熱く説得してもらって(ちなみにその人はやめる騒動を2度起こします)、続ける道を選びました。
その後のウィンターやあすなろでは「どうしたら同期のいる慶應がうまくいくか」を考えながら過ごしていた気がします。Vリーグβには2試合ほど出させてもらいましたが、正直どんな試合の何回戦なのかも分からずただ走っていました。同期が好きな気持ちはあったけど、ラクロスに対するモチベーションは、ほとんどなかったです。
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チーム分けでVarsityチームに名前があり、正直意味がわからなかったです。最初の練習が合宿だったのですが、2人組パスキャから既に怖すぎたのを覚えています笑。早慶戦では30秒くらい出させてもらい、リーグ戦には同期MFと交互にベンチ入り。実際にフィールドに出たのは合計1分くらいだと思います。練習ではメンバー絞りの期間だったため、グラウンドには行くけど外でGBをしながら練習を見る日々でした。貴重な経験をさせてもらった一方、ラクロスをした記憶はあまりないです。
そして何より、自分はフィジカルが終わってました笑。各々がコーチから細かい課題を出される中で、私だけは「フィジカル強化」の一言だけ。そんなとき先輩が減量用のプロテインをLINEで送ってくれて、そこから本格的にトレーニングを始めました。ある日のZOZO練で突然身体が軽く動くようになって、初めて効果を実感した瞬間を今でも覚えています。みんな、迷ったらジム行こう笑。
準リーグでは自分の思うように身体が動かせるようになって、「楽しい」みたいな感覚を初めて覚えた気がします。トップチームにいたときに比べて、戦術もOF・DF面ともに自分で考えて、実行して、改善していくことができるようになりました。
シーズン後半の大久保さん面談では、GBがテーマになりました。その後ありがたいことにVリーグαと準リーグに出場機会をいただいて、「とにかくGBに寄る」それだけを意識しました。もともと保守的な性格なので、普段なら「誰かが取るかも」「ここで行ったら危険かも」と考えて寄らないところを、思い切って突っ込んでみました。すると、GBに絡める・取れる。その経験を通して、GBを強みとしてボールに寄る意識を獲得することができたと思います。
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正直記憶があまりないくらいあっという間でした。本当に楽しいチームでした。
プレー面では、早慶戦からリーグ戦最終戦までフィールドに立たせてもらい、さまざまな経験をさせていただきました。プレーでの自分の役割みたいなものも少しずつ認識し出したのかもしれません。
一方で、1年間育成を担当しました。人数が信じられないくらい多くて、練習試合のメンバー考えるだけで半日はすぎたり、毎日LINEやビデオとの睨めっこでしたが笑、みんなの成長を思えばやりきることができたしやっぱり頑張った分だけやりがいがありました。最後にウィンターで渡してくれたお手紙には、「育成がいるだけで頑張れる」「かなさんがいたから考えさせてくれた」だとか「主将になっちゃうの寂しいけど応援してます」などの言葉が並んでいて、私が想像しているよりもずっと、みんなが私たちのことを大事に思っていてくれていたんだと知ってすごく嬉しかったです。試合前で大変だったのに書いてくれてありがとう。
このチームがサマー優勝など数字に残るような結果を出せたのも嬉しいけれど、それ以上にみんなが真剣に目の前のボールに集中して頑張っている姿、楽しそうにラクロス部で過ごしている姿、泣いたり笑ったりしながら自分の感情に素直でいる姿、そういう瞬間を見られたことが何よりも嬉しかったです。
みんなそれぞれ悩みはあって、「自分は上手くない」とか「ただのプレイヤー/スタッフだ」と思うこともあるかもしれないけど、本当に一人ひとりが強みを持っているし、すっっごく上手になっているしとっっても頼れるしかわいい存在です。私たち育成が立てた最終目標は「4年後の日本一」。その景色が見られるのを楽しみにしています。ちなみに私は、チームが試合に勝ち進んで日本一を取るという意味ももちろん素晴らしいけれど、それだけじゃない「日本一のラクロス部」を目指して欲しいなと思っています。伝わるか分からないけど考えてみてほしいです!
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苦しかった、というのが最初に出てくる本音かもしれません。必死に毎日の部活を生きていたと思います。思ったことをうまく実行できない日々もありました。でも裏を返せば、それは理想を高く掲げていたからこそ感じたことなんだと思います。楽しさややりがいは、苦しさの倍ありました。
明治戦が終わった後、人生1周目だな、と感じました。うまく言語化できないのですが、試合中はいろいろなことが無意識に頭によぎっていて、慶應らしくない守りのプレーをしてしまったと感じたからです。私に必要だったのは「勇気」でした。
このブログを読んでくれている後輩たちは、4年生になったらこの言葉を唱えて大事な試合に挑んでほしいです。
予選敗退してからは、ちゃっかり後悔もしてしまって。人生で初めてくらい本気で悔しいと思えた気がします。今では、最高にださくて、最高に面白いなと思います。いつもは人の気持ちを優先して、人がどう思うか、楽しめてるか、傷ついていないかとかそういうことばかりを考えてしまうけど、今回は(その時は気づいていなかったけど)心から熱くなれていた自分がいたんだなって思えました。
25チームについて書きたいことはいくらでもあるはずなのに、ありすぎて書けません笑またまとまったら、どこかの誰かにLINEでもします。
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もう私にできることは次の代に全てをかけることです。正直、自分のことを表現するのは苦手だけど、どこかの誰かを少しでも救えたらと思い、自分の意識していたことや次世代への言葉を書いてみます。
・課題を一つ一つ潰していく
練習や練習試合をしていれば、直すべきことや上達すべきことは数えきれないほど見えてきます。しかし、それを次の練習で全て意識するのは不可能です。私は課題の優先順位をつけ、上から一つずつクリアしていく感覚で取り込んでいました。
例えば23チームの時、私は左手のキャッチが本当に下手でした。OFに入るのも怖いのに左手でパスが来た時なんて地獄です。でもそこで得意な方に逃げず、次の練習から左手縛りでプレーをすることにしました。もちろん迷惑はかけるけれど、「今は左手を意識してるので許してほしい」と思いながらやってみる。長い目で見れば私が左手を使えることがチームの結果にもつながる、と良い風に考えればいいのです。
人は怖いもので、意識しないとすぐに忘れてしまいます。「今日はシュートを全部オフヒップに打つぞ」と思っていても練習後半には忘れちゃってゴーリー直キャなんてこともあります。だから、一つ一つのメニュー前に自分はこれを意識するんだ、って強く思うことが上達への近道かななんて思います。
・言われたことは全てすぐに試す
恵まれたコーチ陣・先輩・部員がいる中で、言われたことをそのままにしていてはもったいないです。言われたことをすぐ実践してみて自分のものにする。忘れてしまいそうになったら、#〇〇説明 を見返すといいと思います!
・アウトは我慢!直す!
怪我は治せるものなら治した方がいいです。「今しかない」「今やらないと遅れをとってしまう」と思って続けてしまうと、治るものも治りません(どうしてもできない時は別)。
私は1年生夏の江田で人生初めての怪我をしました。治ったかもと思った頃に入ってみたり、バドミントンをしてしまったことで、完治が遅れてしまいました。そこからは怪我をしたら徹底的にアウトすることを心がけました。実際、ウィンター前と早慶戦前に怪我をしましたが、できる限りアウトをしたことで試合には症状なく出ることができました。どうしても出ないといけない時以外は、ポテンシャルを最大限に引き出すことを意識してみるのもありだと思います。
・褒める(?)文化もっとあるといいかも
私は全く無意識ですが、人の良かったプレーとか行動を見たらよかったよと伝えることがあります。かながあの時ナイスチェイスって言ってくれたからとか、かなは褒めてくれることが多い、と言われたことがありました。
これは、必要以上に褒めろという意味ではなく、よかったことはよかったよと伝えるだけで、相手の報われ方が変わるということです。私が組織運営で何かアクションを取るたびに、その感想や評価を伝えてくれる同期がいて、とっても報われました。ありがとう。
自分にとっては何気ない一言でも、相手にとっては救われる言葉になることがあります。心のうちに秘めていることがあるのならば、たまにでもいいので言ってみるといいかもしれません。
リーグ戦が終わってからアメリカ遠征の終わりまでのラクロスは、一つ肩の荷が降りて、リーグ期の自分を俯瞰的に振り返る機会ができました。今思うと、毎日の練習に必死すぎて、チームの足りないところに目を向けすぎていていました(私たちの代の特徴でもあると思います笑)。こういう代だからこそ、もっと楽しく楽観的に、振り返りのGoodを沢山伝え合っていたら、また違った世界が見えたのかもしれません。
・考えていることは共有する
みんなもっともっと自分たちの想いを共有した方がいいと思います。どんなにたくさん壁打ちをしても丸子で泥だらけになっても、HFOHFDの戦術をボードでイメトレしても、一緒にやる仲間の考えてることや特性が分からないと、がんばれるものもがんばれない。あと一歩勇気を出せるところも出せなくなってしまう(みんながみんなそうじゃないと思うけど、きっと私みたいな人もいるから、残しておきたい!)。定期的にそのとき思ってることを話す機会を何回でも作ってほしいです。人数が多いから集まりにくいと思うかもしれませんが、やろうと思えばできる!みんながお互いを知りさまざまな価値観を受け入れ合えたら、もっともっと楽しい部活にできると思う!!
私は臆病で人見知りで人間関係が下手なので笑、なかなかそういう機会がないと自分の想いを伝えられないと思います。そういう人も1人くらいいると思います。みんなの考えてることが分からず、人見知りが発揮されてどんどん話せなくなり、なんのために頑張るのかよく分からなくなっちゃった時もありました。本当はもっと練習やmtg、戦術のアイデアを共有してみたかったし、チムビルとかもしてみたかった。でも私の臆病な性格のおかげで、自分の思い描いていた5%くらいしかできませんでした笑。ほんと、弱い人間だなと思います笑。こういう人が少しでも減ると良いなと思います!
・先輩や部員からもらったお手紙ブログを読み返す
引退された先輩方からもらったお手紙や育成宛にみんなからもらったお手紙など、もっと読んでいればよかったです。シーズン中や試合前にみなさんから託された思いを読み返すと、より想いのこもった取り組みやプレーができると思ったからです。人の言葉で頑張ろうと思えるタイプの人はぜひ来年以降試してみてほしいです。私はこれからの人生で、少し頑張れなくなりそうな時や目標にしてたものが見えなくなりそうになったら、お手紙を読み返すつもりです。
・スピード感を大事にする
特に運営側に回る慎重派の上級生へ。考えることやリスクヘッジも大切だけど、同じくらいスピード感も重要です。スピード感は信頼感にもつながります。やりたいことがあればやってみてください。私は人の反応を待ちすぎてうまく進められなかった過去がありますが、暴走しそうなら周りが止めてくれるはず!なので、やりたいことはやってみましょう。
まだまだ出てきそうですが、ここら辺でやめておきます。
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25チームは、改革の多いチームだったと思います。
シーズン初めには、部の制度やあり方について同期でたくさん話し合いました。例えば細かいことですが、連絡方法やテーピング徴収の仕方、ボールアップやゴールの仕分けとか、自分たちが「???」と思っていたことを少しずつ実行に移してみた代だと思います。
しかし、改革にはその分コストや負担が伴います(⇔何も変えない方が楽ではある。)。選手やスタッフ業を兼任しながら幹部・役職・係をこなすこの部活は学生主体で動いており、完璧には程遠い物でした。作ったルールを守れなかったことや、報連相がうまくいかず運営側とそれ以外で情報格差が生じてしまったこともありました。特に下級生には理不尽な思いや不満を抱かせてしまったこともあると思います、本当にごめんなさい。自分たちが下級生の時に感じた「???」をなるべくなくそう取り組んでいたのですが、うまくいかないこともありました。こんな私たちについてきてくれて本当にありがとうございました。
そんな中、フィジ幹はこのチームのフィジカルにおける意識を大きく変えてくれました。スタッフ幹部は人数に伴う大改革を、チーム幹部はスカウティング方法も1から考え、人数に合わせたチーム編成やメニュー改革、下級生を主体にしたリーダー制度の整備とほとんどの練習へのコーチ参加など、チームを支えてくれました。会計として部費の使い道について真剣に考えてくれた頼れる3年生もいれば、学連との完璧な連携を見せてくれた学連役員と完璧しごでき3年副将ズと副務、そしてバランスの取れた副将主務がいました。さらに今年は、スポンサーやウェブサイトなど、新しいことに精力的に取り組んでくれた後輩たちも沢山いました。ここには書ききれなかった人も含め、みんな本当にありがとう。みんなのおかげでこのチームがどんどん強く、魅力的になっています。
だからこそ、全層優勝を本気で目指していた同期や後輩、応援してくださった方々にその景色を見せられなかったこと、本当に悔しいって思います。
でも、この4年間を振り返ると、同じ部活にならないと絶対になかった関係値や、私の脳内には存在しなかった人々との出会い、全く違う価値観と考え方に触れる経験、主将にならないと絶対になかった出会いもあったし、ラクロス部に関わってくださる素敵な大人たちにも出会えたし、尊敬できる先輩同輩後輩に出会えたし、そんなかけがえのない出会いに囲まれた4年間でした。
特にここまで一緒にいてくれた同期のみんなには、感謝の気持ちでいっぱいです。未熟で不器用な私を受け入れてくれてありがとう。みんなのおかげで人間として少しずつ成長できました。引退してもたくさん同期会開くぞ!!
思い出すことはまだまだ沢山あり、あれも書きたいこれも書きたい気持ちですが、ここで一区切りしたいと思います。
改めまして、25チームを支えてくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。
「全層優勝」を叶えることはできませんでしたが、準リーグ・Vリーグ・One Day Cupで優勝を果たすことができました。本年度も、皆様の変わらぬご支援と温かい応援に支えられてきたことを、改めて痛感しております。皆様のお力添えがなければ、ここまで充実した日々を送ることはできませんでした。
そして、日々の練習から試合まで常に私たちに向き合い、導いてくださった監督陣・コーチの皆様にも、心より感謝申し上げます。どんなときも寄り添い、背中を押してくださった存在があったからこそ、ここまで挑戦を続けることができました。
これからも、慶應義塾大学女子ラクロス部をどうぞよろしくお願いいたします。

