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【優勝に懸ける想い2025 Vol.2】〜澤田彩子(4年/文学部/#19/MD)〜

【優勝に懸ける想い2025 Vol.2】〜澤田彩子(4年/文学部/#19/MD)〜

4年トップバッター#89 AT村山遥(はく)からバトンを受け取りました、#19 MD澤田彩子(あやこ)です!

#右ブル界隈=村山&澤田 の絆は、本当に深いです。
同じ思考を持っているからこそ、お互いを褒め合い、高め合える最高の存在でした。
はるかが同じセルにいるだけで、圧倒的な安心感があったよね。
フランスに2年間もいたのに、帰国後すぐにトップチームに上がってきた偉人・はるか。
そして、周りを見て動ける圧倒的バランサー。
個性が強くて激しめなトップチームの中で、なくてはならない仲介役でした。ありがとう。
ラクロスでもプライベートでも、何から何までお世話になった同期です。
キリがないので、このへんで村山遥の話はストップします。とりあえず――大好きな同期でした!これからもずっとずっとよろしく!

さて、とうとうこの日が来てしまいました。
自分がブログを書く番になると、何を書いていいか全く思いつきません。
しかも文学部というだけで、文章の期待値を上げてくるみんなやめましょう。“文ハラ”です。

とはいえ、この4年間で自分が経験してきた率直な気持ちを、ちゃんとここに残したいと思います。
「優勝に賭ける思い」とは程遠い内容にはなりましたが、今後の誰かの優勝する為の助けになれば幸いです。

「書きたくない!」と言っていたのに、思った以上に長くなってしまいました。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

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「あと1点」

24チームでも「あと1点」。
25チームでも「あと1点」。

慶應が日本一を取り続ける時代ではなくなり、何が起こるかわからないリーグ戦だからこそ――”自分がゴールを決め切る”自信と責任の大切さを教えてくれた「あと1点」。

ー私の4年間ー 
濃くてあっという間だった4年間を少しだけ振り返ろうと思います。

3年前に先輩達の早慶戦を観戦し、「絶対に自分もこのフィールドに立つ」と決意して、「未経験者で1年間でトップチームに昇格」という目標に向けてがむしゃらにラクロスに挑んだ1年生。

ありがたい事に評価され、念願のトップチームに昇格したにも関わらず、ラクロスが嫌になり、環境のせいにしてラクロスから逃げ続けた2年生。

そして迎えた3年生。
久しぶりに「ラクロスが楽しい」と心から思える瞬間が増え、個人的に大好きだった24チームが始まりました。
3年生で掴み取った夢のスタメン、ドロー1枚目。
最高にワクワクしたのを覚えてます。
秋山・澤田・三好・藤岡の3年生ハットトリックで逆転勝ちした24早慶戦。
慶應が負けている状況の中、ベンチを見ると全員が“勝ち顔”をしていて、なぜか負ける気がしなかったあの感覚は、今でも鮮明です。
今年のチームは強い。あの瞬間そう思っていました。
そして、迎えた24リーグ戦。
順調に勝ち進み、「今年はfinal4に帰って確実に全国に行ける」と信じていました。
しかし、3点差で負けてはいけなかった最後の予選・日体戦で5-8。
得失点差で「あと1点」足りず、予選ブロック1位から3位へ転落。
24Varsityはそこで終わりました。

「あやこの調子でチームの調子が変わる」とYにも先輩にも言われ続けていたのに、その言葉の重みを本当の意味で受け止めきれていなかったです。
「自分が調子悪くても、”誰か”がやってくれる」
そんなメンタルでいました。
主力として、自分がやるしかないのに。
スタメンであり、1枚目ドロワーという誰もが羨ましいと思う立ち位置。そこにいるだけで満足してしまったのかもしれません。
絶対もっとやらなきゃいけないことがある。
あの敗戦の日、初めて「自分が変わらなければいけない」と心の底から感じ、4年生の自身のテーマを決めていました。
――〈1on1とドローでチームに流れを持っていける選手でいる〉
-スタメンである自覚を持ち、チームに安定を与えられる存在になる。
-誰も止められない仕掛け人になる。
-誰もが納得する圧倒的ドロワーになる。

そして始まったラストイヤー4年生。25チーム。
3年時にスタメンをうちらの学年が半分勝ち取り、“実力のある学年”と言われてきた私たち。
正直、4年生になるのが怖かったです。
4年生が実力があるだけではチームで勝てないという現実を、2年生の時にずっと目の前で見てきたから。
今までみたいに、ただ自分のラクロスをすればいいわけじゃない。色んな後輩と一緒にプレー以外でも付いてきてもらう存在でなければいけない。
その重さと大変さを知っていたからこそ、「自分が一番上になる」ということに、正直びびっていました。
そんなとき、同期と話し合い、自分の3年間の弱さを指摘され、真正面から見つめ直し、4年生としての自覚が少しずつ芽生えました。そして、個人のラクロスに対する練習中の行動も少しずつ変わることができた気がします。
見捨てずに一緒に成長させてくれた同期には、本当に感謝しています。

そして、就活が終わり、「やっとラクロスに本気で向き合える」と思えたのも束の間。
ラクロスだけに専念できた時間は、たった4ヶ月。これまでのどの時間よりも濃く、あっという間でした。

-明治戦-
final4への道を大きく左右する勝負の一戦。
「明治に負けたらほぼ引退」。
そのプレッシャーの中で、”自分が決め切る”力の重要性と自分の弱さを一番感じた試合になりました。
結局明治戦も、“あと1点”届かなかった。
でも、その1点の差は、ただのスコアではなく、個々の強さやチームの覚悟の差だった気がします。

明治戦に1点差で負けてからは、以前と同じモチベーションではいられませんでした。
頑張らないといけないと頭では分かっていても、心の奥では何かがぽっかりと抜け落ちていて。でも、チームの盛り上げ役なのでみんなの前では元気なふりして。きっとチームのみんなも同じだったと思います。
頑張ろうとする気持ちはあっても、どこか根底の熱が前のようには戻ってこなかった。
勝てた試合を同点で終わらせた立教戦。
引退が決まって挑んだ東大戦。
もう一度気持ちを奮い立たせて戦ったけれど、目標のないラクロスはやっぱり1番苦しかったです。

そして、人生最後の試合が終わった瞬間、涙が止まりませんでした。
何より、25Varsityのみんなとラクロスができなくなること。
みんなでユニフォームを着て、みんなに応援されて、フィールドに立てなくなること。
そして、1番上として、主力として、本当の意味で貢献できたか。
みんなで整列している時に、色んな感情が一気に押し寄せました。

結局、今年もfinal4にはいけませんでした。
24チームで、「誰かがやってくれる」考えの弱さを学び、25チームで「自分で決め切る」強さの重要性を学びました。
でも、もう自分に来年はない。
4年生で学んだことをもう次に活かせることがないのが1番もどかしいです。

ラクロス人生を通して、自分の強さや弱さを突きつけられた濃すぎる4年間でした。

ー今思うことー 
そんな4年間を通して、今思うことがあります。

「ドローが試合を制す」。
これは本当だと思います。
ドローが取れなければ、チームのポゼッションも取れない、得点となるシュートも打てない。
ドローが勝敗の流れを変える。
ドローは、ただの押し合いではなく、相手と駆け引きして、分析しどこに飛ばすか。どうサークルと連携するか。全身の神経を研ぎ澄まし、反応と判断の一瞬で勝負が決まる。
外からは見えない激しいぶつかり合いでボールを絶対に自分のものにしていく。
HFO/HFDとはまた別の楽しさが詰まっていて、最高に奥深いのがドローです。
フィールドの真ん中に立ち、チームの流れを引き寄せる瞬間は、何にも代えがたい幸せでした。

ただ今シーズンを終えた今、ドロワーとして思うことがあります。
ドローは試合の流れを掴み、勝つ可能性を高めることはできるけど、最終的な勝ちに繋がる最後の手段は、”点を重ねるシュート”であること。
どれだけドローを取っても、「点を入れなきゃ勝てない」――その当たり前を、痛いほど実感した1年でした。

2年間ドロワー1枚目として、MDスタメンとして、ドローに関われたこと、とても誇らしく思っています。
そして、24チームの日体戦を終えた直後にノートに書いた「来年は”自分”がまずはドローで試合の流れを作る」「誰にも負けない圧倒的ドロワーになる」という自身の描いていたドロワーの役割は、ラストイヤーの今年やっと果たせたと思ってます。
ただ、最後に自分が絶対にシュートを決めてやるという強さを自分は持てませんでした。
「ドローさえ取れば大丈夫」「”自分”がドローを取れば、あとは”みんな”で点を取れる」――そんな甘えが心の奥にあったのだと思います。
チームスポーツはみんなで補う醍醐味があるが、そこに甘えすぎてはダメでした。
“ドロワー1枚目”というレッテルを貼ってもらい、自分の立ち位置がはっきりしているから、自分しかいないから、大きなプレッシャーの中でもドローに関しては自身の役割をまっとうできたのかもしれません。

「1点」は数字としては惜しいように見えますが、正直大きな差だと思ってます。
あの1点を取れていれば…という具体的な場面よりも、自分に“決め切る強さ”がなかったことの積み重ねが結果として、「あと1点」に表れたと思っています。
技術もそうですが、どちらかというとメンタル面でのほうが大きいです。

個人スポーツは、自分がやるしかない。
チームスポーツは、みんなでやる・みんなとやる・みんなとやれる。
その分、個人の強さが持ちずらくなる。
チームの中では「誰かがやってくれる」という他責的な思考も生まれやすい環境の中で、いかに“自分”を持ち、自分の役割や責任を出し切れるか。
それがチームスポーツにおいて、個人としての本当の強さだと思います。

「誰かがやってくれる」考えの弱さは、24チームの日体戦で学んだはずなのに、自分のラストイヤーでも、最後の最後に自分の本当の役割をまっとうすることはできなかったのかなと思います。

Tの『勝つことのみが善』。
本当にそうだなと思います。
「勝ちたい」なら、”自分”がゴールまでボールを運ぶメンタルを常に持て。それをチーム全員が体現しろ。
ATフィールドに立つ選手は、ボールを持って走って回すだけでなく、ここぞという時に、まずは”自分”がゴールに向かい、点に貢献すること。どんな劣勢の状況でも、誰かではなく、”自分”が行く強い気持ちを持ち続けること。
それがフィールド上に立つ自分にとって、本当の責任と覚悟でした。

もう一度みんなとラクロスができるなら、これを胸に刻んでプレーをします。
ただ、ラクロスをプレーする側から応援する側になってしまった今、後輩のみんなに託したいと思います。

ー最後にー
なんだか少し暗めの文章になってしまいましたが、振り返ってみると――
この4年間は、間違いなく“最高に楽しい4年間”でした。
そして、人として大きく成長できた4年間でもありました。

就活の面接で「澤田さんが生まれ変わったら、大学で何をする?」と聞かれたとき、迷わずこう答えました。
「もう一度、ラクロス部に入ります!」
その理由は、山ほどあります。
365日、家族よりも一緒に過ごした仲間がいること。
普通という枠にとらわれず、高い基準で目標を追いかける人が身近にいること。
プライベートでは絶対に経験できない衝突や本気のぶつかり合いがあったこと。
4時にグラウンド状況を雨の中見に行かされたことなど、どんなことも諦めて受け入れ悟りを開くことが早くなったこと。
ラクロス部に入らなければ経験できないことを沢山させてもらえました。
ラクロス部にいられたからこそ、今こうして「幸せだった」と心から思えています。

4年間、ラクロス部で関わってくださったすべての皆さん、本当にありがとうございました。
私のラクロス人生はここで一区切りですが、4年間で学んだことを胸に、社会人としてまた新しい大きな夢を描き、全力で走っていきます。
 
ーSpecial Thanksー
最後にみんなへの特別なメッセージで締めたいと思います。

・同期へ
19人。圧倒的に少ない学年。でも、私は19人で良かったと思います。
同期って、居てくれたらそれだけで安心するそんな存在だなと最近実感します。
引退して、みんなとの「また明日ね!」が無くなることが悲しいです。
多分みんなも悲しいと思います。
なので任せてください。旅行代理店と言われるくらい企画者サワダアヤコがおばあちゃんになってもみんなが集まる場所をつくります。待っててください。
シャイだけど、思いやりがあって、内輪ネタでは盛り上がれる素敵な同期を持てました。
4年間本当にありがとう。
全員、音信不通にはならないでね。

・Varsityの4年生へ
プレー中に言われた「邪魔!」の数は世界ギネス級にも関わらず、ラクロスを離れるとシャイで可愛くなる二重人格で1番信頼を置いていた絶対的ATエース。
バイタリティが一緒で、プライベートでも部活でも毎日なんだかんだずっと隣にいてくれた大好きな心友。
右ブル界隈の絆が強く、自分の心の支えだったブンブンフィジモン。
私の精神安定剤で、実は相思相愛のMDの絶対的相棒。
唯一のおは6仲間で、アメリカでサークル熱が芽生えて感動させてくれたキャピ姉さん。
不仲説もあったけど結局なんだかんだ仲良しなマラソン杉並区2位のお方。
合宿の同部屋率が高めの、やる事をとことんやる色黒努力家ガール。
ラクロス部を辞めると言われ、サシで泣きながらオムライスを食べて説得したら、今はちゃっかりトップチームのゴーリーになってる努力家さん。
この8人には特にお世話になりました。
この1年間同じチームで一緒にラクロスをしてくれてありがとう。これからも末長く仲良くしてね。

・Varsityの後輩達へ
みんなには心から感謝してます。
アメリカでサプライズパーティを開いてくれて、こんなに慕ってくれる後輩達は居ないなと普通に泣きました。
4年としてみんなを引っ張れたのは、私達が良い先輩だったのではなく、みんなが同じように歩み寄ってくれたからだと思います。
今年のトップチームは、3年間トップにいた中で間違いなく「1年から4年までが1番仲のいいチーム」でした。
「来年頑張れ」という言葉は嫌いかもしれないけど、”来年もある”みんなに向けての信頼のもとでの言葉です。
応援してます。

・次世代MDへ
将来の慶応を担うMDへ。
特に今年のV3年生MDsは、今シーズン自分達の思った力を出し切れなかったのではないかなと思います。
でももう誰にも甘えられないし、来年MDを引っ張るのは今の3年生です。
一緒にラクロスをしていて、みんなの秘めてる力を知っているので、来年全てを出し切ってください。そして、mtgで色々怖い思いをさせたと思いますが、その知識を活かして最強のドローサークルになっている事を期待しています。
頑張れ。

・Developmentの後輩達へ
私は、デベ幹になって本当によかったと心から思っています。
デベ幹になる前の私は、自分のことで精一杯で、誰かの上達に貢献するなんて考えたこともありませんでした。
正直、デベにいる大変さは、私なんかよりもみんなの方が何倍も噛みしめていると思います。
だから、無責任な共感はできません。
でも、自分にできることは、自分の経験をみんなに伝え、そこから新しいサイクルを生み出し、その辛さの中にも“戦術的なラクロスの楽しさ”を感じて貰うこと。
そう思ってこの1年関わってきました。
実際に、みんなの成長が目に見えてわかる瞬間が本当に楽しくて、嬉しくて。
トップチームを引退した今、みんながいてくれるおかげで、私は“廃人”にならずに済んでいます笑。丸子に行って、みんなと関わる時間が私のモチベーションです。
みんなが4年生になって引退するその日まで、ずっとずっとみんなのことを見守り続けます。

・両親、お兄ちゃんへ
4年間支えてくれてありがとう。
「〇〇しなさい」と一切言われたことがなく、自由にやりたい事をやらせてくれて、ラクロス部に入る時もむしろ喜んでくれてありがとう。
「推し活♡」なんて言いながら、毎公式戦・練習試合にも応援に来てくれて、あの姿を見るたびに勇気をもらっていました。
1番、全国に連れていきたかったです。
4年間、ずっと私の背中をそっと見守って押し続けてくれてありがとうございました。

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次は、我らのフィジカルDF #96 辻田直佑子(まゆこ)のブログです!!
入部して一番最初に話して仲良くなった同期で、よくカフェや温泉で爆語りしたのを思い出します。泣
デベから這い上がり、そして今年は絶対的DFエースになるほど努力を重ね、25チームのゴールを守り抜いてくれました。
口数は私に比べると(笑)多くない方だけど、秘めた想いと熱さはずっと感じていました。

そんなまゆこがブログで何を語ってくれるのか…ご期待ください!!

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