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2025年8月31日に行われました関東学生ラクロスリーグ戦立教大学戦の戦評を掲載させていただきます。
試合は7-7で引き分けです。詳しい結果はこちらをご覧ください。
FINAL4進出を懸けた運命の一戦。慶應の牙城・日吉は、試合開始前から集まった観客の声援と緊張感が交錯し、異様な熱気に包まれていた。
高鳴る鼓動の中で上がったドローを#19 澤田が制し、慶應が最初の一手を握る。開始4分、#71 三好の鋭いシュートがゴールネットを揺らし、スタンドを歓喜で沸かせた。立教もエースの意地で同点に追いつくが、ここで立ちはだかったのは鉄壁の守護神、#51 矢嶋。鋭い反応で相手の猛攻を次々と遮断し、試合の流れを慶應に留める。第1Q終了間際には#89 村山の絶妙なフィードを#77 安達がクロスで捉え、貴重な追加点。慶應が2-1とリードを握って第1Qを終えた。
第2Q、慶應は果敢に攻め込むも、相手ゴーリーの好守に阻まれる。さらに#51 矢嶋が決定機を防いだ直後のイエローカードで数的不利に立たされ、立教に連続得点を許し逆転を許す。しかし、ここで前線のAT陣が闘志を爆発させる。激しいライドで相手のクリアを粉砕し、再び攻撃権を奪還。グラウンド全体を支配するかのようなDF陣の奮闘も光り、#90 増田と#96 辻田らが立教の攻撃を身体を張って止め続ける。そして迎えた終盤、#08 藤田が思い切りの一撃を決め、リーグ戦初ゴールで3-3の同点に。日吉の観客席は再び大きな歓声に包まれた。
第3Q、#71 三好が混戦のグラウンドボールから一気に抜け出し、慶應に勢いを与える。その流れを受けた#88 藤岡が豪快なロングシュートを叩き込み、4-3。観客席から大歓声が響く。しかし立教も譲らず同点に追いつく。だが慶應も負けてはいない。#03 秋山が切れ味鋭いフリースタートを仕掛け、#88 藤岡へ。冷静にシュートを沈め、再び勝ち越しの5-4。守備陣も#51 矢嶋の神がかったセーブでゴールを守り続けたが、終了間際に痛恨の失点。スコアは振り出しの5-5、勝負は最終Qへと突入する。
第4Q、試合はまさに死闘の様相を呈した。#19 澤田が気迫のドローでポゼッションを確保。だが立教に1点リードされ、日吉のスタンドに緊張が走る。直後、澤田が渾身の1on1をねじ込み、6-6の同点。スタンドは割れんばかりの大歓声に包まれた。慶應は攻守両面で牙を剥く。#51 矢嶋が立て続けにビッグセーブを披露し、#30 佐藤が執念のグラウンドボールで流れを呼び込む。そして#90 増田の力強い対峙から#89 村山がチェックでボールを奪い、再び慶應の攻撃へと展開。最後の最後まで攻め抜く姿に、日吉の観客席は総立ちとなった。
終了間際、#03 秋山のフリースタートに全てを懸けたが、無情にもホイッスルが響き渡る。7-7。決勝トーナメント進出の夢は、日吉の空の下で途絶えた。
FINAL4への切符を逃す痛恨のドロー。それでも、最後の一秒まで諦めず戦い抜いた慶應の姿は、日吉に集った観客の心を強く揺さぶった。この悔しさを糧に、必ず舞台へと戻ってくるだろう。
9月14日には東京大学駒場キャンパス第2グラウンドにて東京大学戦が行われます。
それぞれの思いを胸に、最後まで全力で戦い抜きます。
今後とも変わらぬご声援の程よろしくお願いいたします。