
平素より、当部への多大なるご支援・ご声援を賜り、誠にありがとうございます。
今回は、10月2日(木)から10月8日(水)にかけて、アメリカ合衆国ワシントンD.C.で実施した2025年度アメリカ遠征についてご報告させていただきます。
本遠征には、トップチーム(Varsityチーム)選手24名、スタッフ4名、ヘッドコーチ1名が参加し、現地大学5校との交流試合を行いました。
(インターナショナルアカウントでも現地での様子を発信しております。ぜひご確認ください。)
1日目 10月2日(木)
親御様に見送られながら、羽田空港を出発し、12時間という長いフライトの末、ワシントン・ダレス国際空港に到着しました。空港からホテルへと向かうバスの中からは、淡く柔らかな夕焼けが広がり、多くの部員がその光景に目を輝かせると共に、翌日から始まる現地校との試合に期待を膨らませていたことを覚えています。ホテル到着後は、待ちに待った夜ごはんを食べ、長旅の疲れから早めに就寝しました。

10月3日(金)
2日目は試合に向けて朝から身体を動かすために、ウォーキングやランニングをしつつ、ホテル近くのカフェで朝食をいただきました。昨夜だけでは分からなかった異国の街並みに心が躍り、いよいよ本格的に始まる遠征の実感が沸々と湧いてきました。
初日は、George Washington UniversityとUniversity of Maryland, Baltimore County(UMBC)との3校戦を行いました。人によっては初めての海外遠征ということもあり、緊張する選手も多く見受けられましたが、合同ウォーミングアップを通して次第にリラックスし、プレーを楽しむ姿が印象的でした。また、現地校同士の試合も観戦することができ、多くの学びを得ることができました。試合の後半には、グラウンドから美しい夕焼けが広がり、思い出に残る1日となりました。


10月4日(土)
3日目は、St. Mary’s College of Marylandと試合を行いました。午前中は2日目と同様、自由時間があり、ホテル近辺の大学ブックストアを訪れたり、お目当てのお店に足を運んだりと、各自で観光を楽しみました。午後はバスでSt. Mary’s College of Marylandへ移動し、10人制のインターナショナルルールで試合を行いました。慶應らしいプレーを展開し、楽しみながら勝利をつかむことができました。#15秋山結の好セーブなど上級生の活躍に加え、#39重村の華麗なシュート、#34都村の力強いDFなど下級生の躍動も光りました。試合後にはステッカーやユニフォームをいただき、相手校の選手と写真を撮りながら交流を深めました。またテイルゲートでは美味しい食事をふるまっていただき、当日誕生日を迎えた部員を両チームで祝う場面も。食事とスポーツを通し、言葉の壁を越えて心を通わせることができ、温かな時間となりました。


10月5日(日)
アメリカ遠征4日目は、午前中からHoward Universityと対戦しました。スタジアムに着くとすぐに温かく迎え入れてくださり、選手たちの緊張もすぐに解れたようでした。チームの皆様は”kawaii!”や”arigatou!”など、日本語を使って交流してくださり、終始笑顔の絶えない時間となりました。
Howardの選手はフィジカルが非常に強く、アメリカの一般的な攻め方であるカットプレーではなく、1on1で攻めるプレーが多く、他大学との違いを感じられる貴重な時間となりました。相手チームのフィジカルの強さや1on1での攻撃的なプレーに圧倒されながらも、#89村山の素早いショットや#19澤田の力強いドローなど、慶應らしい粘り強いプレーも見られました。また試合後にはこの日もテイルゲートを用意してくださり、おいしい食事を午後は長めの自由時間があったので、この遠征でまだ訪れることができていなかった遠い観光地にも足を運ぶことができました。スミソニアン博物館や夕陽が綺麗なワシントンハーバーに訪れる部員が多く、アメリカの歴史や雄大な自然に触れる貴重な機会となりました。



10月6日(月)
5日目は、午前中から片道2時間の長い時間バスに揺られながら、University of Delawareに向かいました。Varsityチームに所属する4年生にとっては、この日の試合が慶應ラクロス部としての最後の試合であり、部員全員が特別な想いを胸に挑みました。Delawareの選手はスティックスキルがとても高く、日本では感じられないようなスピード感のあるパスからのカットプレーがとても印象的でした。慶應も#3秋山美と#88藤岡の強固な連携によるゴール前でのプレー、#90増田・#96辻田をはじめとした鉄壁のDFなど、まさしく集大成と言えるようなプレーを節々に見ることができました。試合後は記念写真を撮り、参加した部員全員にとって思い出に残る1日となりました。
その後、最終夜は’25 Varsityチーム全員での最後の夜を笑顔で過ごし、翌日昼頃、名残惜しみながらワシントンD.C.を後にしました。



今回のワシントンD.C.遠征は、トップチームにとって二年ぶりとなる海外遠征となりました。本遠征を通して、ラクロスの本場・アメリカの選手たちのスピードやプレーの強度に圧倒されながらも、日本ではなかなか体感できないフィジカルの強さやシュートスピードを肌で感じることができ、大きな学びとなりました。また、ラクロスが一大スポーツとして確立されている米国の充実した施設環境や文化としての熱量を目の当たりにし、大きな感銘を受けると同時に、日本におけるラクロスの更なる普及と発展への思いを新たにいたしました。
末筆となりますが、本遠征の実現にあたり、多大なるご支援とご協力を賜りました体育会事務室、三田ラクロス倶楽部並びに現地大学チームの全ての関係者の皆様に、心より厚く御礼申し上げます。本遠征で得たかけがえのない経験を、今後の女子ラクロス部の更なる飛躍に繋げていけるよう、部員一同、より一層精進してまいります。
今後ともご支援、ご声援の程よろしくお願いいたします。