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【優勝に懸ける想い2025 Vol.11】〜小手川彩菜(4年/理工部/#70/MD)〜

【優勝に懸ける想い2025 Vol.11】〜小手川彩菜(4年/理工部/#70/MD)〜

やまりからバトンを受け取りました、4年MDのこてです。

やまりとは高校からの付き合いで、7年間共に過ごしてきました。といってもこんなに仲良くなったのは大学に入ってからです。
ラクロス以外の思い出もたくさんあります!これからもいろんなとこ行こーね!

やまりは、可愛いお顔でみんなをメロメロにしてしまいます。でも、それだけじゃないんです!周りが見えていて気遣い上手。だけど言わなきゃいけないことははっきり伝えられる。
優しさと強さを持ち合わせた本当にかっこいい人です!

そして何より、努力家です!やまりとは1番長く同じチームに身を置いて練習してきました。彼女を1番近くで見てきた私からすると、いろんな面で、本当に成長したと感じます。(上から目線な言い方になっちゃった、ごめん笑)
対峙力はもちろん、コーチングの声、フィジカル、自分にも人にもミスには厳しく言えるところなどなど、、。自分と向き合って努力してきたからこその結果だと思います。そして何より忘れられないのが、

「速く走れるようになりたいんです!」

と言って貴一さんに走り方講座をしてもらっていたこと。確かに当時は速い走り方には見えなかったけど(笑)、それを弱点だと認め、人に教えを乞い、直向きに特訓を重ねる事は簡単なことではないと思います。今ではクリアでラン突破してATに繋げてくれる、とても頼もしい選手です。

まだまだやまりの尊敬してるところだったりポンコツエピソードを書きたいところですが、そろそろ本題に入りたいと思います。

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人に読まれる事を意識して文章を書くなんて滅多に無くて緊張しますが、同期の某熱血ゴーリーに、
「そんなこと気にして書いたら綺麗事だけになるじゃん!泥々の感情書いてこそブログの意味があるんでしょ」
と言われてしまったので、なるべく思いのままに綴ろうと思います。今まで考えていたこと、心の内を曝け出して書いたつもりです。お付き合いください。

まずは、4年間を振り返りたいと思います。

・何かやるなら本気でやりたいと思っていた自分にはサークルのぬるい感じが合わなかった
・一応経験者だしアドバンテージがあるからラクロスでいっか
これが入部したきっかけでした。どちらかというと消去法で決めたため、初めてやるスポーツに目をキラキラさせている同期とは違って少し冷めた気持ちで入部しました。
この冷めた感情に変化が起きたのはサマーでした。

和気藹々とみんなで目標に向かって練習していた楽しい時間とは一変し、本番は経験者2枠という残酷なルールに苦しめられました。
チーム内に経験者は6人。
もちろん、そこには入部した時からトップチームで活躍していた美里も含まれています。
数試合した中で出場時間は全部合わせても2分くらいでした。
めちゃくちゃ悔しかった。
試合の結果なんて正直どうでもよくて、勝っても喜べないし、負けたことよりも出場できない事が悔しかったです。

試合に出るってこういう事なんだと、サマーでようやく理解しました。自チーム内で他の人を踏み台にしないと試合に出る事すらままならない。そんな厳しい世界に足を踏み入れてしまったんだと気付き、怖くなったと同時に、闘争心に火がつきました。

そこから無我夢中でラクロスをやり、2年生の夏前にリザに上がる事が出来ました。上手な先輩達とプレーできる事に喜びを感じた一方、実力に見合ってないのではないか、先輩達の邪魔をしてしまうのではないかと不安もありました。だから足を引っ張らないように着いて行こうと必死に食らいつきました。
アップと15分だけ練習をしてから1限に行き、その後また丸子に戻ってアフターに参加させてもらって、その後もう一度授業に行くという丸子⇄日吉の往復を繰り返す生活をしてました。
今振り返ると、この時がラクロスが1番楽しい時期でした。

23Rは、「このチームで頑張りたい、絶対勝ちたい」と思わせてくれる素敵なチームでした。

上手で安定感のあるまさこ あだち あかりと、
先輩に甘やかされまくってた、やまり はく こての同期3人と、
1番にセットする競争したり、勉強会を開いたりと良い方向にチームを盛り上げてくれた3年生と、
みんなを見守り、引っ張っていってくれた温かい4年生。

素敵なチームと言いましたが、ぬくぬくした心地よい環境とは程遠いものでした。ミスに厳しく、振り返りで発言しないと「こては?」と聞かれたりしました。
「そのグラボ絶対取れー!!!」
「今の取らないと負けるよー!!!」
と、圧がすごい声が後ろから飛んでくるのなんて、本当に恐ろしくて仕方なかったです。

でも「tmだから」とか「まだ2年生だから」とかいう妥協は一切許さずに、対等に接してくれたのが嬉しくて、この人達について行きたい!もっと頑張りたい!と思えました。
本当に、最高のチームでした。

23シーズンが終わってからは、自分の理想とのギャップに悩む事が多くなりました。自分のプレーも生活もチームの雰囲気も。
3年生になると同期は授業数がだんだん減って丸子に居続ける時間が長くなる中、1人で授業に向かう事が多くなりました。授業数は減らないどころかやらなければいけない事が増え、週10時間の実験、実験レポートの作成、授業の課題などでラクロスに注げる時間が短くなりました。

当時の悪循環はこんな感じです。
寝不足で練習に身が入らないままぼんやりとプレーし、時間になったらみんなが練習しているのを横目に授業に向かう。睡魔と戦いながら授業を受け、帰宅して課題に追われる。1時くらいになったら切り上げ、4時40分にアラームをセットし、睡眠時間を計算してうんざりしながら寝床に就く。そしてまた寝不足のまま練習…
オフの日は気が済むまで寝て睡眠負債を解消。

こんな生活が1年続きました。

その間にみんながどんどん上手くなって、自分だけ時が止まっているようで辛かったです。
「一旦全員私の生活送ってみろ」なんて訳のわからない八つ当たりをしたくもなりました。そんな時期、面談で大久保さんに言われた評価は、
「何を取っても及第点」
でした。
正直、途方に暮れました。「これが課題」とか、「ここは強いから伸ばそう」とか言ってくれればそれだけでも頑張ろうと思えるのに。そんなに甘くありませんでした。
これといった強みもなければ、弱みもない。裏を返せば何もかもが課題でした。何を頑張れば良いか分からないまま時間だけが過ぎていってしまいました。

24シーズンの終わりは呆気なく、いつの間にか終わっていたというのが正直な感想です。大好きな1個上の先輩達が最後に活躍して良い形で終われればいいな、なんて他人事のように考えていたら自分たちの代のスタートダッシュに出遅れてしまいました。

チーム幹部という立場に立って始まった25シーズン。
チーム立ち上げの時期は、これから1年間こなさなければいけない仕事の量と、モチベーションもレベルもバラバラのたーくさんの後輩と、それを引っ張る立場の4年が圧倒的に少ない心細さに押し潰されそうでした。
自分の自信のなさから後輩にたくさん迷惑をかけたと思います。ごめんね。

正直初めはどうなることかと思っていたけど、最近はチームとしてまとまってきたのではないかと思っています。他の人のプレーに対して要求する声が多くなってきたり、「この人は右ストロングだから」と味方に合わせた動きが出来るようになったり、なにより、このチームで準リーグの全国大会に駒を進められたという事実はチームが成長した証だと思います。

あと1週間で引退が確定している身ですが、残りの時間で出来る限りのことはしたいと思っています。
絶対優勝しようね🏆

本当にたくさんの人に支えられた4年間だと思います。
個人への感謝は手紙で伝えるので、全体に向けたメッセージだけこの場をお借りして書かせていただきます。

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後輩に伝えたいこと

大抵のことは、何をしたってどっかの誰かからは反感食らいます。だから、やりたいことをやりたいようにやれば良いと思う。笑
投げやりなメッセージに聞こえるかもしれないけど、本気でそう思ってます。
全員が納得のいく形なんて大体出来ないし、どうせやるなら自分が納得できる形でやった方が楽しい。

そしてもう一つ。
殘念な話だけど、多分、この大所帯の部活では周りが見えている人の方が嫌な思いをしていたり、損をする事が多いと思う。
でも、そういう人がいるからこの部活は回ってる。
全員が自分のことで精一杯なときでも、全体を見て動ける人がいる。
そういう存在に何度も助けられていました。見てる人は見てるから、報われないように見えても、その姿勢は絶対に無駄にならないと思っています。

あと1年、もしくは2,3年。悔いのないようにやり切って!

23Rの先輩へ
今でも定期的に集まるほど仲が良いチームの一員になれて本当に嬉しく思ってます。
「やまりとこてが出るって聞いたから来た!」と試合を見に来てくださった先輩方に恩返しできるように最後の試合頑張ります!

25Rの後輩へ
人数の関係もあるけど、最初は本当に後輩が怖かったです笑
振り返りの時の重苦しい沈黙を破って話し始めてくれた人、「ジョグで移動!」と言う前から走って1番にセットしてた人、人数多過ぎて指示が通らない時に復唱してくれた人、ありがたかったです。そういう人達に幹部はとても救われていました。ありがとう。
ジムに通ってフィジカル強化に力入れてたり、オフの日もラクロスしたりしている人が多くて、この子達がこれからの慶應ラクロス部を作っていくんだなと思うと今後が楽しみです!ずっと応援してるよ!

幹部として完璧にはなれなかったと思うけど、1年間ついてきてくれてありがとう。まじでみんな上手だからこれからも自信持ってプレーして欲しいです!

同期へ
ラクロスに真っ直ぐに向き合い続けて、時間もたくさんかけていたみんなを心から尊敬してたよ。少数精鋭、個性強めで、ラクロス部では珍しくEよりIが圧倒的に多い、そんなみんなが大好きです。同期のおかげで4年間続けてこれたと本気で思います。
私の扱い方を分かり切っていて、突然泣き出しても「こて泣いてやんの〜笑」とゲラゲラ笑い飛ばしてくれる同期達はうざいけどありがたかったです。
ババアになっても集まろーね!

ラクロス部を離れることを決断した人達へ
部活以外にやりたい事を見つけて、目標に向かってそれぞれ頑張っている人達を見て、負けないように頑張らなきゃ!と力になっていました。一度所属した所から離れるって結構覚悟いると思うから、その決断をした事、すごいと思う。
ラクロス部を離れたからって人との繋がりが消えるわけではないし、試合とか来てくれたら絶対みんな喜ぶ!今年の試合はもう残り少ないけど、読んでくれた人がいたらぜひ来て!!

クラスの人達へ
毎回課題がギリギリな私に、嫌な顔ひとつせず当たり前のように「課題終わったー?これあげる!」と言って答えを送ってくれる天使のような友人を持てて幸せです。あと2年、お互い研究がんばろ!
そして生命情報学科で体育会に入っている人達、勝手に同志だと思ってたよ。みんな勉強と両立してて本当にすごい。かなり刺激になってました。ありがとう。

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次は、えいみです。
えいみは、大きな怪我をあまりしない同期の中で、唯一多くの時間を怪我に悩まされていました。でもそんな逆境に負けずアウトメニューを淡々とこなしたり、自分にできる仕事を見つけて働いてくれていた人です。

医者に振り回されて最後の試合に間に合わなかったのは本当に悔しいですが、そういった負の感情をほとんど表に出さない強さを持っています。一時は「ラクロスをやっているみんなを見るのが辛い」と言いながらもちゃんと丸子に来て1人で淡々と壁打ちをしていました。
私がメンブレしてヤバそうな時は察していつの間にか近くに来て「今のポジショニング良かったよー」とか褒めてくれたり、アドバイスをくれたり、全体への声を出してくれたりしたね。本当にありがとう。

そしてみなさんご存知の通り、彼女は超しごできです。
1年の頃、3時台だろうとどんなにリミが早かろうと、おは1の私とあんとあんなを起こしてくれていたのはいつもえいみでした笑
学連での働きっぷりは、私よりも大会委員の後輩ちゃん達の方が詳しいと思うけど、話を聞いているだけでも、ものすごく時間を費やして活動しているんだなと分かったし、他校も含めたリーグ戦開会式などで堂々と前に立つ姿はかっこよかったです。
みんなの知らないところでめちゃくちゃ頑張ってくれてた、我々のチームの「影の立役者」えいみのブログ、お楽しみに!

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