
こんにちは。
#03 みりからバトンを受け取りました、4年ATの藤岡杏(あん)です。
みったん、みりごん、みーたん、BBB、、、
慶應の絶対的エースとして、
4年間慶應ラクロスを背負って、引っ張ってきたみり。
追いかける背中を見せ続けてくれてありがとう。
この4年間、
みりに少しでも追いつきたくて、
一緒にプレーしたくて、
みりの背中を見ながら頑張ってきました。
決して自分に妥協せず、驕らず、黙々と壁当てして、シュート打って、ビデオ見して。
そんなみりのラクロスに対する姿勢や、熱い想いが私の原動力でもありました。
それから、他大に行ったら、
「あ!みりのマブのあんさん!」って言われたこともあって、
そんな存在になれていたなら光栄ですね。笑
私のみり愛は語り出したら止まらないので、(産毛や寝相まで)このへんにしておきます。
さて、ここからは
『優勝に懸ける想い』
というよりかは、私の4年間の振り返りといった陳腐な自分語りになりかねませんが、
この4年間感じてきたこと、考えてきたことをありのまま文章に残してみたいと思います。
少しでも誰かの励みになれたら嬉しいな☺
とても長いので、お手隙の際に読んでいただけたら幸いです。
——
22シーズン
気付いたら終わっていました。
でも、日本一を取った時のみんなの笑顔も、
「最強な慶應」のプレーも、感動も、鮮明に覚えています。
「この景色を自分たちの代でも絶対みたい」
大きな、揺るぎない目標ができました。
23シーズン
Varsityチームの一員として、早慶戦やリーグ戦でベンチ入りするようになって。
偉大な先輩方と共にプレーし、実力不足、練習不足を痛感しました。
HFOでは、自分のプレーで流れを悪くしてしまうのでは、と次第にプレーするのが怖くなっていました。
今でこそ裏キャラですが、当時は
「裏だったらミスしてもなんとかライド間に合いそう」とか、
「裏でひっそり身を潜めてたい」とか、そんなマイナスな感情から裏が生息地になりました。
もちろん、裏だからって奪われ方が悪かったらライドはかからないし、
裏は1on1でも、フィードポイントとしても、とても重要な場所ですが。笑
早慶戦では、そんな資格もないくらい実力も練習も不足しているのに、「もっと試合に出たい」って一丁前にベンチで悔しがっていました。
初戦、成蹊戦。
慶應ラクロスの代名詞、「超攻撃型ラクロス」を体現したかのようなゲーゲンライドに関わり、
フィーダーとして、得点に絡めました。
このたった一つの成功体験が、自信に繋がり、闘志に繋がりました。
そして、この試合で、自分のモチベーション維持の秘訣も見つけました。
「自分の成功シーンをひたすら想像する」
次の試合では、どんなダッヂで、どんなシュートで、どんなフィードで得点に絡もうか。
こんなシュート打ちたい、こんな1on1でDFを抜き去りたい、とか考えて、
自分の可能性を無限に広げて、あれこれ想像するだけで、
ワクワクして、
それを実現するために何ができるのか、
何が足りないのか、
気づいたらラクロスのことで頭がいっぱいでした。
なんだかあまりに楽観的に聞こえるかもしれませんが、
上手くいかない時、挫けそうな時、こうして自分なりにやる気スイッチを押して、気持ちを切り替えて。
ベンチから眺める先輩方の姿に少しでも近づきたくて、オフの日もクロス触って、G呼んで、シュート打って、、、
無我夢中でもがいたシーズンでした。
24シーズン
自由にのびのびとプレーさせてもらい、
試合経験は自信へと繋がっていきました。
試合を経るごとにチームの成長も感じられて、
ラクロスを心の底から楽しんでいました。そして、
大好きな先輩を日本一に連れて行かなきゃいけない。
先輩のために勝ちたい。
そんな風に思っていました。
1日でも長く24Varsityでプレーしたい。
去年までは、自分のことで必死でしたが、
「みんなのために頑張りたい」と強く感じ、
「みんなのために頑張れる」ことの幸せを噛みしめていました。
25シーズン
ラストイヤー始動。
かと思いきや、間もなくして大柄な海外選手と衝突し、怪我。
大したことない、そう思いながらしばらくプレーしていましたが、どうも違和感が消えず通院したところ、
前十字靭帯損傷。
手術するには至らなかったものの、アウト生活から始まりました。
リーグ初戦
完全復帰したのは5日前です。
それでも、ありがたいことにスタメンとして出場させてもらいました。
自分の中で思い描いていたのは、去年のように、思いっきり1on1を仕掛けて、点を取る自分でした。
しかし、得点はできないまま試合終了。
得点どころか、思うように身体が動きませんでした。
当然です。練習していなかったのだから。
相手コーチには88番今日どうしたの?と言われてしまう始末。
準備不足を痛感しました。
スタメンとしてプレーするからには、
怪我しているとか、復帰したばかりなんてことは関係なく、相手も知るはずもなく、
160人の想いと責任を背負ってフィールドに立つ1人として、
絶対にそんなことを言い訳にしていいはずもないのに。
チームとしては、14-1で勝利したわけですが、
自分の情けなさと不甲斐なさに涙が止まりませんでした。
そこからは、とにかく必死でした。
正直、歩くのも、立ってるだけでも、膝が痛かったです。だんだん膝を伸ばせなくもなりました。リハビリに行っても、ただ痛いだけで、痛みが消える未来は見えなくて。
試合の度に鎮痛剤をもらうようになって。
日体戦を控える中で、また自分には何もできないのでは、と怖くなりました。
「もうその怪我と付き合うしかないんだから。やるしかないんだよ」
そんな様子が伝わったのか、ある日、貴一さんに言われました。
欲しい時に欲しい言葉をくれる、さすがみんなのbig daddyこと貴一さんです。
「やるしかない」 そんなことは分かっていたけど、改めて覚悟が決まったような気がしました。
結局、
純粋にラクロスが大好きで、
みんなが大好きで、
みんなとやる試合が楽しくて、
みんなで成長していくのを感じるのが嬉しくて、
後輩がシュートを決めたら本当に嬉しくて嬉しくて。
このチームで日本一に返り咲きたくて、
少しでもそれに貢献したくて。
だから、痛くても、怖くても、やるしかない。
走れなくなるまで、絶対に諦めない。
大好きなみんなと、最後までプレーしたい、その一心でした。
結果としては、今シーズンも「日本一」とは程遠く
悔しくて、悲しくて、どれだけ泣いたか分かりません。
——
ざっと、というには長いですが、これが私の4年間です。
ここからは、このラクロスライフを踏まえた、ちょっとした呟きです。
・マウント感
「プレー中のそのマウント感、どこから出てくるんですか」
この一年、何度言われたか分かりません。
正直、そんなにマウント感があったのかは分かりませんが。
ですが、マウント感というのは、やはり’自信’から来るものだと思います。
そして、その’自信’は、過去の自分の一つ一つの行動の積み重ねから得られるものだと思います。
自分にだけは絶対に嘘はつけないし、サボったら嫌悪感に陥るのは自分。
やると決めたら、納得いくまでやる。
迷ったら、とりあえずなんでもやってみる。
失敗しても、思うような結果がついてこなくても、そうやって挑戦している時の自分は認めてあげることができました。
そうやって、地道に積み重ねた先で、やっと自分を信じることができ、
‘自信’に繋がるのだと思います。
そして、その’自信’が、’マウント感’として、試合で大きな武器になるのだと思います。
・執着心
「あんのボールへの執着心は怖いよ、GBで勝てる気しないもん」
大久保さんには、よくそう言っていただいていました。
‘執着心’と言われると、なんだか恥ずかしい気もしますが。
どんなに練習しても、試合でミスは必ず起こる。
勝っても負けても、試合では、自分のミスばかり覚えています。
だからこそ、’執着心’は私のこだわりでした。
悔しいけど、ミスをゼロにすることはできないから
ダウンボールには死ぬ気で寄る。何がなんでも取り返す。
試合で前歯が欠けたのだって、今思えば自分のミスでボールダウンし、取り返したGB後でした。笑
これが、私の’執着心’です。
ボールへの執着心は、ポゼッションに、ポゼッションは、得点に、
そして、その得点の積み重ねが、勝利に繋がります。
なので、絶対に’執着心’で負けないでください。
・原動力
私の原動力は、いつだって’人’でした。
尊敬できる仲間がいるって、とても幸せです。
どこまでも自分を追い込める仲間を見て刺激をもらい、
沢山語り合って、ぶつかり合って、
こんなにも’人’と全力で向き合えることって、もうないんじゃないかと思います。
辛いことも、泣いたことも、投げ出しそうになったことも沢山あったけど、
その度に色々な人に励まされ、
憧れの先輩に近づきたくて、
追われる背中になりたくて、
自分を奮い立たせることができました。
「優勝に懸ける想い」
もちろん、自分自身も日本一を取りたくて夢中になってやってきました。
でも、それ以上に、
先輩の、同期の、後輩の、コーチの、応援してくれているみんなの、
笑顔が、喜ぶ姿が見たくて、日本一を取りたかったです。
こんなにも’誰かのために’頑張りたいと思えること自体が、幸せでした。
大好きなみんながいつだって私の原動力でした。
ありがとう☺
——
最後に
たった60分の試合で、
自分に期待してもらって、出させてもらっている時間の中で、
いかに全てを出し切って、
チームに勝利をもたらせる存在になれるのか。
そればかり考えて駆け抜けてきた4年間でした。
色々なことを経験して、
新しい感情にもたくさん出会って、毎日が刺激的でした。
心の底から、
この部活に入って良かった
みんなに出会えて良かった
と思っています。
では、恒例のコーナーへ。
___
同期へ
ちょっとシャイで、心優しくて、個性豊かな、
たった19人の同期。毎日みんなとお喋りするのが楽しみでした。
‘また明日’が言えないのが寂しくて仕方ないです。
落ち込んでいる時も、みんなと喋ればあっという間に笑顔になってました。
大好きです。
これからもよろしくね。
両親へ
毎日楽しくラクロスできたのは、両親のおかげです。
何事も、やると言ったら全部受け入れて、環境を整えてくれて、応援してくれて、ありがとう。
結果で恩返しできなくて、本当に悔しいです。
でも、2人のおかげで、最高の仲間と出会い、
最高の4年間を、大学生活を、謳歌することができました。
可愛いデベちゃんたちへ
デベの子達は、素直で可愛いです。笑
アドバイスをしたら、すぐにそれを実行しようとして、
出来なかったら何が原因かすぐに話し合ったり、
出来たらみんなで喜び合ったり。
そんな姿を見るのが大好きでした。
伝えたいこと、思い描いてるイメージはたくさんあるのに、
上手く伝えられなくて、
言語化するのって難しいなって思ったり。
VRでプレーする人たちを横目に、色々な感情があったと思います。
悔しかったり、辛いことも。
それでも何より、デベちゃんたちには、
「ラクロスって楽しい」
そう思ってもらえたら嬉しいです。
ラクロスの楽しさを共有して、一緒に成長したい。
それがデベ幹になった理由です。
とはいえ、みんなの明るさに私が励まされたり元気貰うことばかりでした。
何度もbandに動画アップされるの恥ずかしいって言ったことあったと思いますが、
自分が上手く説明できてるか、みんなに教えられるようなお手本になれてるか、
自信がなかっただけです。
それでも必死に言語化して、
憧れられるような姿になりたくて。
デベのみんなのおかげで私自身も成長できたと思います。ありがとう。
みんなが今後、色々なフィールドで活躍する姿、楽しみにしてます。試合も行きます。
デベ、大好き!
ATの後輩たちへ
まぁ一旦、24年度の早慶戦の私の得点シーンをみてください。
例の、みんな大爆笑、「正座シュート」ですね。
どんなにかっこ悪くたって一点は一点です。
どんなにかっこいいシュートと変わらない、一点です。
そして、その「一点」の重みを、難しさを、
私たちは誰よりも知っているはずです。
「一点」に何年も泣かされているのだから。
どんなにかっこ悪くたって、決めればいい。
泥臭さで、
ボールへの、勝利への、執着心で、
絶対に負けないでください。
一点一点、確実に決めきってください。
どんなにナイスDFをしても、ナイスセーブをしても、
「点を決めないと、勝てない」のがラクロスだから。
あと、書けと言われたので。
ももげへ🍑
プレー中、言葉足らずで、たくさん怒って、怖がらせてしまって、ごめん。
それでも大好きって言ってくれて、
最後までついてきてくれて、
サンケイでは涙してくれて、
本当にありがとう。
こんな後輩を持つことができて、幸せです。
そんな真っ直ぐなももちゃんが、最上級生としてどんなATをつくりあげるのか、楽しみにしてます。
あとは手紙で☺
——
お次は、あんなです。
あんなは、一年生のだいぶ早い段階でとっても仲良くなりました。
二人でユニバ行ったり、福島?(どこだっけ)や草津に行ったりもしたね。たくさん語り合ったりも。
やると決めたらとことんやるアツイ女。
本当にかっこいいです。
1年生の時は、あんなにたくさんシュート打たせてもらいました。
シュートが上達したのはあんなのおかげと言っても過言ではないのでしょうか。
真っ暗な丸子で、ボールに蛍光塗料つければ見えるんじゃない?とか言ってたの覚えてるかな。
ラクロスボールだと危ないから、拾ってきた犬用のボールで真っ暗な中、シュート打ってたこともあったね。流石に見えないのに打っても意味ないのにね。笑
でもそんな、アホな時間が大好きでした。
それから、あんなは私の祖母宅の常連さんです。
1年生大会前には、一緒に祖母宅に泊まって朝から公園でパスキャしたり。
全部素敵な思い出です。ありがとう。
そして、先述した通り、本当にアツイ女。
パッションの塊ですね。
あと、将来ビッグになります。
そんなあんながどんなアツイ文章を書いてくれるのか、皆さんお楽しみに。

